「がんや脳卒中、心臓病などの病気に比べ、骨粗しょう症は“放置しても骨折するだけで命の危険はない”と思って検診を受けない人が多い」と、とある偉いドクターは仰っています。
確かにそのとおりだと思います。「がん」と聞くと「命にかかわる」と考えますが、「骨粗しょう症」と聞いても「骨が折れる」程度だと考える方が多いようです。
しかし、当ホームページの「外科」の「骨粗しょう症」の欄でも書きましたが、骨粗しょう症により骨折した場合は、「がん」に匹敵するくらい死亡率を上昇させます。さらに、透析患者さんの統計では、1年間に骨密度が減少した人とそうでない人とに分け、二つのグループを8年間追跡した結果、骨密度減少群では、亡くなった人の割合が、減少しなかった群の約2倍も多かったそうです
このように骨粗しょう症は、実はコワい病気なのです。正しい診断を受け、骨粗しょう症と診断された方は、しっかり治療することが大切です。