9月に入りましたが、まだまだ暑い日が続きます。週間天気予報では、今週一週間大阪では最高気温が30度に達するそうです。
前回お子さんのことに言及しましたが、お年寄りに関しても言及しましょう。
お子さんに関しては、「徐々に苦しくなってきた場合、どのタイミングで外せば良いかわからないお子さんが必ずいます。」と書きましたが、お年寄りにも同じことが言えます。
高齢の方は暑さやのどの渇きなどを自覚しにくくなり、身体の悲鳴に気付きにくくなります。また、熱を逃がす身体の反応が鈍くなりますし、敏捷に行動できず暑さ対策の行動も遅れがちになります。
さらには、体温の調節機能が若い頃に比べて落ちてきています。そのため身体に熱がたまりやすくなります。また、若年者よりも循環系への負担が大きくなります。身体に占める水分量も若い頃より減って来て、脱水状態に陥りやすくなります。
このようなことから、お年寄りは、より熱中症に注意しなければいけません。
しかし、コロナ禍の中で、外出に際してはマスク着用を、半ば義務的に勧められます。これは熱中症と隣り合わせです。
高齢者の方は、屋外では、マスク着用はしなくても良いのではないでしょうか?
いえ、高齢者に限らず、若い方でも屋外では必ずしもマスクは必要ないでしょう。
ただし、マスクをしない場合は、家族の方以外とはソーシャルディスタンスを守る必要があります。人とすれ違う時はなるべく離れるべきですし、狭い道で人通りが多ければマスクをするべきです。単にすれ違うだけでは移らない、とも言われますが、それを証明する根拠はありません。
スーパーなど屋内に入る時や、道でどなたかとお話する時も、もちろんマスク着用は必要です。
つまり、マスクを持って歩く必要がありますが、付ける時と付けない時をうまく分けることです。
そしてできましたら、付ける時と外す時には、手洗いもしくはアルコール消毒をしてください。それが難しい場合は、マスクのゴムや紐だけを触り本体を触らないこと、マスクを着用していない時にご自身の手を顔に持っていかないことが大切です。帰宅の際には、手洗いはもちろんのこと、顔も洗い、外に持って出たカバンの持ち手などはきれいに拭くこともしてください。
「なかなか大変だ」と思われるかもしれませんが、習慣化すれば、大したことではなくなると思います。
これも「新しい生活様式」と考えるべきですね。